2型糖尿病は初期にはほとんど症状がなく、のどの渇きや夜間頻尿、疲れやすさなどのサインも見過ごされがちです。主な初期症状、すぐに受診が必要な危険なサイン、なりやすい人の特徴、日本糖尿病学会の診断基準と受診の目安を解説します。
2型糖尿病は、初期には自覚症状がほとんどないまま何年も進むことが多い病気です。のどの渇きや尿の回数が増えるといったサインは、血糖値がかなり高くなってから出ることが少なくありません。症状がなくても健康診断などで血糖値とHbA1cを確かめることが、早く見つける近道です。
初期には症状がないことが多い理由
血糖値が少し高いくらいでは痛みもなく、気づかないうちに高血糖が続き、その間にも目や腎臓、神経の細い血管は少しずつ傷んでいきます。健診で「血糖値が高め」と言われたら、そのままにしないでください。結果の見方は健康診断の血糖値が高いと言われたらで解説しています。
見逃しやすい2型糖尿病のサイン
血糖値が高い状態が続くと、次のような変化が現れることがあります。どれも「年のせい」「疲れのせい」と思いやすいものです。いくつか思い当たる場合は、次の健診を待たずに受診しましょう。
- のどがよく渇き、水分をたくさんとる
- 尿の量や回数が増え、夜中にトイレに起きる(夜間頻尿)
- 疲れやすい
- 食べているのに体重が減る
- 目がかすむ
- 傷が治りにくい
- 膀胱炎や歯周病などの感染症をくり返す
- 手足の先がしびれる
- 皮膚がかゆい
すぐに受診が必要な危険なサイン
急にのどが渇いて尿が増え、急に大きくやせたうえに次の症状がある場合は、糖尿病ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖状態など命に関わる状態の可能性があります。様子を見ずに、すぐに病院を受診するか119番に通報してください。
- 吐き気や嘔吐
- おなかの痛み
- 深く速い呼吸
- 意識がぼんやりする
2型糖尿病になりやすい人
- 親やきょうだいに糖尿病の人がいる
- 肥満(BMI 25以上)、特におなか周りの脂肪
- 運動不足や甘い飲み物のとりすぎ
- 年齢が40歳以上
- 高血圧や脂質異常症がある
- 妊娠糖尿病と言われたことがある
- 健診で境界型と言われたことがある
日本人はインスリンを出す力が弱い傾向があり、太っていなくても2型糖尿病になることがあります。
診断の基準(日本糖尿病学会)
日本糖尿病学会は、血液検査で次のいずれかに当てはまる場合を「糖尿病型」としています。
- 空腹時血糖:126 mg/dL(7.0 mmol/L)以上
- 随時血糖:200 mg/dL(11.1 mmol/L)以上
- 75gOGTT 2時間値:200 mg/dL(11.1 mmol/L)以上
- HbA1c:6.5%以上
別の日の検査でもう一度糖尿病型になると「糖尿病」と診断されます(HbA1cだけのくり返しでは診断されません)。同じ日に血糖値とHbA1cがともに糖尿病型の場合や、血糖値が糖尿病型で口渇・多飲・多尿・体重減少などの典型的な症状や糖尿病網膜症がある場合は、1回で診断されます。正常型との間の境界型については、境界型糖尿病と言われたらをご覧ください。
気になる症状があるときにすること
- かかりつけ医で血糖値とHbA1cを調べてもらう
- いつからの症状か、家族歴、健診の結果を伝える
- 必要に応じて糖尿病専門医を紹介してもらう
Glucolyなら、血糖値を手入力するか、iPhoneではAppleのヘルスケア(DexcomやFreeStyleリブレのデータを含む)から同期して記録できます。食前・食後のタグやメモを付けられ、7〜90日の推移を受診のときに見返せます。ダウンロードは無料で、記録は無制限です。推定HbA1cと詳しいレポートはGlucoly Premiumでご利用いただけます。
Glucolyを無料でダウンロード医療に関するご注意:この記事は情報提供を目的としたもので、医学的な助言や診断に代わるものではありません。気になる症状や検査結果は医師に相談してください。緊急時は119番に通報してください。
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